Qraft (クラフト)

Cookie

読み: クッキー

Cookie は、Web サーバーブラウザに保存させる小さなテキストデータです。ログイン状態の維持、ショッピングカートの保持、ユーザー設定の記憶、アクセス解析など、Web の基盤技術として広く使われています。

QR コードマーケティングにおいて Cookie は重要な役割を果たします。チラシやポスターの QR コードスキャンしてランディングページにアクセスしたユーザーに対し、Cookie を設定することで、その後のサイト内行動 (閲覧ページ、滞在時間、コンバージョン) を追跡できます。UTM パラメータと Cookie を組み合わせれば、「どの QR コードからアクセスしたユーザーが最終的に購入に至ったか」というアトリビューション分析が可能になります。

ただし、Cookie を取り巻く環境は大きく変化しています。EU の GDPR や日本の改正個人情報保護法により、Cookie によるトラッキングにはユーザーの同意が必要になりました。Apple の Safari は ITP (Intelligent Tracking Prevention) でサードパーティ Cookie を既定でブロックしています。Google Chrome は 2024 年 7 月にサードパーティ Cookie を廃止する計画を撤回し、ユーザーに選択肢を示す現行方式を維持する方針へ転じました。Google はその後 2025 年 10 月にも現行方式を維持する方針を改めて示し、あわせて Topics や Protected Audience といった Privacy Sandbox の代替 API の多くを廃止すると公表しました。標準化された代替 API が Cookie の役目を引き継いでくれる前提で計測を組むことはできず、ブラウザ設定に結果を左右されない計測経路を自前で用意しておくことが実務上の前提になります。

QR コードのアクセス解析では、Cookie に依存しない計測手法への移行が進んでいます。サーバーサイドでのアクセスログ分析、ファーストパーティデータの活用、QR コードごとに固有の URL パラメータを付与する方式などが代替手段です。Cookie の制約を理解した上で、プライバシーに配慮した計測設計を行うことが、今後の QR コードマーケティングの前提条件です。