キャッシュレス決済
読み: きゃっしゅれすけっさい
キャッシュレス決済は、紙幣や硬貨を使わずに支払いを行う方法の総称です。クレジットカード、デビットカード、電子マネー (Suica、WAON)、QR コード決済 (PayPay、楽天ペイ)、NFC 決済 (Apple Pay、Google Pay) など、多様な手段が含まれます。
QR コード決済はキャッシュレスの中でも導入コストの低さで際立っています。クレジットカードや NFC 決済には専用の端末 (CAT 端末、NFC リーダー) が必要ですが、QR コード決済はスマートフォンと印刷された QR コードだけで始められます。店舗側は QR コードを印刷してレジ横に置くだけ (MPM 方式)、あるいはスマートフォンで客の QR コードを読み取るだけ (CPM 方式) で導入できます。この手軽さが、個人商店や屋台、フリーマーケットなど、従来キャッシュレス化が難しかった業態への普及を後押ししました。
国際的に見ると、中国の WeChat Pay・Alipay、インドの UPI、東南アジアの GrabPay・GCash など、QR コード決済がキャッシュレスの主流となっている地域があります。これらの地域ではクレジットカードの普及率が低かったため、スマートフォンと QR コードの組み合わせが一気にキャッシュレス化を実現しました。日本でも 2018 年以降、PayPay を筆頭に QR コード決済が急速に普及し、キャッシュレス比率の向上に大きく貢献しています。
キャッシュレス決済の課題として、通信障害時に決済できないリスク、高齢者のデジタルデバイド、手数料負担などがあります。QR コード決済は静的 QR コードならオフラインでも表示可能ですが、決済処理自体はサーバー通信が必要なため、完全なオフライン決済は実現できていません。