QR コードの容量はどれくらい?データ量の限界を知る
QR コードの最大容量
QR コードに格納できるデータ量の上限は、最大サイズ (バージョン 40) で数字なら 7,089 文字、英数字なら 4,296 文字、バイナリデータなら 2,953 バイトです。日本語 (Shift JIS) の場合は最大 1,817 文字を格納でき、バーコードの約 200 倍の情報量を扱えます。最大容量は数字で 7,089 桁、英数字で 4,296 文字、バイナリデータで 2,953 バイトです
ただし、これは誤り訂正レベルを最低 (L) に設定した場合の理論値です。実用上は誤り訂正レベルを M 以上に設定するため、格納できるデータ量はこの 7-8 割程度になります。
用途別のデータ量の目安
実際の用途でどれくらいのデータが入るか、目安を示します。
データ量が多いとどうなるか
格納するデータ量が増えると、 QR コードのバージョン (サイズ) が自動的に大きくなります。バージョンが上がるとモジュール (白黒のセル) の数が増え、同じ印刷サイズでは各モジュールが小さくなります。
モジュールが小さくなると、カメラの解像度や印刷品質の影響を受けやすくなり、読み取りエラーが増えます。実用上は、 QR コードに直接大量のテキストを格納するよりも、 Web ページの URL を格納して詳細はオンラインで見てもらう方が確実。
バージョンとセルの数
QR コードには、バージョン 1 からバージョン 40 までの規格があり、数字が大きいほど縦横のセル (モジュール) の数が増えます。バージョン 1 は縦横 21 セルですが、バージョン 40 では 177 セルにもなります。格納するデータが増えると、それを収めるために自動的に高いバージョンが選ばれ、コードの模様は細かくなります。模様が細かいほど、印刷の解像度やカメラの性能が求められます。小さく印刷したいのに大量のデータを詰め込むと、読み取りにくいコードになってしまう点に注意が必要です。
誤り訂正レベルとのトレードオフ
QR コードには、汚れや欠けがあっても読み取れるようにする誤り訂正の仕組みがあり、その強さは 4 段階から選べます。訂正レベルを高くするほど、復元のための余分なデータが増えるため、同じサイズのコードに格納できる実際の情報量は減ります。屋外の看板など汚れやすい場所では高いレベルが安心ですが、その分だけ容量を消費します。逆に、室内で短い URL を載せるだけなら低いレベルで十分です。用途に応じて、丈夫さと容量のどちらを優先するかを選ぶことになります。
文字の種類による容量差
QR コードに格納できる文字数は、入れるデータの種類によって変わります。数字だけのデータが最も効率よく収まり、英数字、漢字、その他の記号を含むデータの順に、同じサイズでも入る文字数は少なくなります。これは、種類ごとに一文字を表すのに必要なデータ量が異なるためです。記号を多く含む長い URL が意外に容量を使うのは、この仕組みによるものです。容量を節約したいときは、不要な記号を減らし、できるだけ単純な文字構成にすることが有効です。
実際に試して確かめる
QR コードの容量の感覚をつかむには、実際にデータ量を変えながら生成して試すのが一番です。短い URL と長い URL、数字だけの文字列と記号を含む文字列を、それぞれコードにしてみると、模様の細かさがどう変わるかが目で見て分かります。同じ内容でも、誤り訂正レベルを変えると模様が変化することも確認できます。自分の用途で必要なデータ量と、読み取りやすさのバランスを、生成しながら確かめておくと、いざ印刷したときに読み取れないという失敗を防げます。
データ量を減らすコツ
QR コードをコンパクトに保つためのコツです。
- URL 短縮サービスを使う: 長い URL を bit.ly などで短縮すると、 QR コードが小さくなる
- 不要なパラメータを削除する: URL の末尾に付く追跡パラメータ (utm_source 等) を必要最小限にする
- 英数字モードを活用する: URL は英数字モードでエンコードされるため、日本語テキストより効率が良い
- 情報は Web に置く: QR コードには URL だけを格納し、詳細情報はリンク先のページに記載する
QR コードの容量制限を正しく理解しておけば、「データが入りきらない」というトラブルを未然に防げます。QR コードの技術仕様書には、バージョンごとの詳細な容量表が掲載されています。