ロット番号
読み: ろっとばんごう
ロット番号は、同じ原材料・同じ製造ライン・同じ時間帯で生産された製品群に付与される識別番号です。食品の賞味期限管理、医薬品の品質管理、電子部品の不良品追跡など、製造業のあらゆる分野で使われています。問題が発生した際に、影響範囲を特定のロットに限定してリコールや回収を行うための仕組みです。
従来、ロット番号は製品ラベルに印字された文字列を目視で確認するか、バーコードで読み取っていました。しかしバーコードには格納できる情報量に限界があり、ロット番号と賞味期限を同時に格納するには GS1-128 のような拡張規格が必要でした。QR コードなら、ロット番号、製造日時、製造ライン、品質検査結果、原材料の産地情報まで、1 つのコードに集約できます。
食品業界では、QR コードにロット番号を格納して消費者向けのトレーサビリティを実現する動きが加速しています。スーパーで購入した肉のパッケージの QR コードをスキャンすると、どの農場で飼育され、いつ加工され、どの物流ルートで届いたかを確認できます。リコール発生時には、該当ロット番号を持つ QR コードをスキャンした消費者に直接通知を送ることも技術的に可能です。
GS1 QR コードでは、GTIN に加えてロット番号 (AI 10) や賞味期限 (AI 17) を標準的なフォーマットで格納できます。2027 年の GS1 QR コード移行により、レジでの商品識別とロット単位のトレーサビリティが 1 つの QR コードで完結する時代が到来します。