Qraft (クラフト)

EAN

読み: イーエーエヌ

EAN (European Article Number) は、1977 年に欧州で策定された商品識別用のバーコード規格です。現在は GS1 が管理し、正式名称は「GS1 バーコード」ですが、EAN の呼称が広く定着しています。日本の JAN コードは EAN の日本版であり、技術的に同一の規格です。スーパーやコンビニのレジで「ピッ」と読み取られるバーコードのほとんどが EAN-13 (13 桁) です。

EAN バーコードは一次元 (リニア) バーコードであり、格納できるのは 13 桁の数字 (GTIN) のみです。商品名、価格、賞味期限などの情報はバーコード自体には含まれず、POS システムのデータベースから取得します。この「コードは識別子、情報はデータベース」という設計は、1970 年代のデータ通信環境では合理的でしたが、現代では制約となっています。

QR コードは EAN の制約を大きく超えます。数千文字のデータを格納でき、URLロット番号、賞味期限、原産地情報などをコード自体に埋め込めます。GS1 は 2027 年までに、レジでの商品識別を EAN バーコードから GS1 QR コードに移行する計画を推進しています。ただし、世界中の数百万の POS システムを更新する必要があるため、移行は段階的に進められます。

当面は EAN バーコードと QR コードが共存する時期が続きます。パッケージに両方を印刷し、旧式の POS は EAN を、新式の POS は QR コードを読み取る、という過渡期の設計が一般的になるでしょう。