偽造防止
読み: ギゾウボウシ
偽造防止 (anti-counterfeiting) は、製品、チケット、証明書などの不正な複製を防ぐ技術と仕組みの総称です。世界の偽造品市場は年間 5,000 億ドル規模と推定され、ブランド保護、消費者安全、税収確保の観点から各国で対策が強化されています。QR コードは低コストで導入できる偽造防止手段として、特に新興国市場で急速に普及しています。
QR コードによる偽造防止の基本的な仕組みは、製品ごとにユニークなシリアル番号を QR コードに格納し、消費者がスキャンすると認証サーバーで真贋を判定するものです。同じシリアル番号が複数回スキャンされた場合は偽造品の疑いがあると警告します。より高度な手法として、SQRC (セキュリティ QR コード) は暗号化されたデータ領域を持ち、専用リーダーでのみ読み取れるため、コード自体の複製を困難にします。
ただし、標準的な QR コードは画像をコピーすれば簡単に複製できるため、QR コード単体では偽造防止として不十分です。実効性を高めるには、ホログラムシール、特殊インク、マイクロテキストなどの物理的な偽造防止技術と組み合わせる必要があります。また、QR コードの配置場所を開封しないとアクセスできない位置 (パッケージ内部、シールの裏面など) にすることで、未開封品の偽造を困難にする設計も有効です。