アスペクト比
読み: あすぺくとひ
QR コードの縦横比 (アスペクト比) は常に 1:1 の正方形が原則で、縦や横に引き伸ばすと読み取れなくなります。アスペクト比とは画像や表示領域の縦横の比率のことで、16:9 (ワイドスクリーン)、4:3 (従来のテレビ)、1:1 (正方形) などがあり、写真のトリミングや動画の表示形式を決める基本的なパラメータです。
QR コードは正方形 (アスペクト比 1:1) が原則です。ISO/IEC 18004 の規格では、QR コードのシンボルは正方形のマトリックスとして定義されています。3 つのファインダーパターン (位置検出パターン) の配置も正方形を前提としており、アスペクト比が崩れるとファインダーパターンの検出に失敗し、読み取りエラーが発生します。
実務でアスペクト比が崩れるケースとして、QR コード画像をデザインソフトで配置する際に、縦横比を固定せずにリサイズしてしまう操作があります。横長や縦長に変形した QR コードは、一見すると読み取れそうに見えますが、スキャナーによっては認識できません。デザインソフトでは必ず「縦横比を固定」オプションを有効にしてリサイズすべきです。変形以外の読み取り失敗の原因と対処は「QR コードが読めないときの原因と対処法」、印刷物でのサイズ設計は「QR コードのサイズと印刷の最適解」で詳しく解説しています。
代表的なアスペクト比と、QR コードで使えるかどうかを整理します。
| アスペクト比 | 主な用途 | QR コードでの扱い |
|---|---|---|
| 1:1 (正方形) | QR コードのシンボル | ISO/IEC 18004 が定める形 |
| 4:3 | 従来のテレビの画面 | 引き伸ばしになるため読み取れない |
| 16:9 | ワイドスクリーンの映像 | 引き伸ばしになるため読み取れない |
| 長方形 (rMQR) | ラベル・チューブ・基板などの細長いスペース | 専用のデコーダーが必要 |
QR コードを長方形にしたい場合はどうすればよいですか?
通常の QR コードを長方形に引き伸ばすのは読み取りエラーの原因になるため避け、長方形フォーマットの派生規格である rMQR (Rectangular Micro QR Code) を検討してください。細長いスペース (ラベル、チューブ、基板) への印刷を想定して設計されており、通常の QR コードとは異なるアスペクト比が許容されています。ただし rMQR は専用のデコーダーが必要で、一般的なスマートフォンのカメラアプリは読み取りに対応していない場合があります。