透かし
読み: すかし
透かし (ウォーターマーク) は、画像・映像・音声・文書などのコンテンツに、人間の目や耳では知覚しにくい情報を埋め込む技術です。紙幣の透かしが偽造防止に使われるのと同じ原理で、デジタルコンテンツの著作権保護、改ざん検知、出所追跡に利用されます。
QR コードと透かしの関係は 2 つの方向があります。第一に、QR コード自体に透かしを埋め込む手法です。QR コードのモジュール配置にわずかな変調を加えることで、見た目はほぼ同じでも内部に追加情報を持たせられます。正規の発行者だけが知る透かしパターンを検証することで、偽造 QR コードを検出できます。
第二に、透かしの代替として QR コードを使う手法です。従来、製品パッケージの真贋判定には目視で確認する物理的な透かしが使われてきましたが、判定に専門知識が必要でした。QR コードにシリアル番号を格納し、スキャンするだけでサーバー側のデータベースと照合して真贋を判定する方式は、消費者自身がスマートフォンで簡単に確認できる点で優れています。
高度な応用として、ステガノグラフィ (情報隠蔽) 技術で通常の画像の中に QR コードを不可視に埋め込む研究も進んでいます。肉眼では普通の写真に見えるが、専用アプリで撮影すると QR コードが浮かび上がる、という仕組みです。広告デザインの美観を損なわずに情報を埋め込む手段として注目されています。