QR コード搭乗券
読み: キューアールコードとうじょうけん
QR コード搭乗券 (モバイルボーディングパス) は、航空会社のアプリや Web チェックインで発行される電子搭乗券です。スマートフォンの画面に表示された QR コードを保安検査場や搭乗ゲートでスキャンするだけで通過できます。
紙の搭乗券を印刷する必要がなく、チェックインカウンターに並ぶ時間も省けます。 QR コードには便名、座席番号、搭乗者名などが IATA の規格で定められた書式で格納されており、Apple Wallet や Google ウォレットに保存しておけばオフラインでも利用可能です。格納されているのは決められた書式に並べた文字列で、暗号化はされていません。市販のリーダーでも読み取れるため、搭乗券が写った画像を SNS に公開すると、予約番号 (PNR) やマイレージ番号まで読み取られ、他人が予約を閲覧したり変更したりする踏み台にされる恐れがあります。搭乗後の紙の搭乗券をそのまま捨てるのも同じ危険があるため、細断してから処分するのが安全です。
国際航空運送協会 (IATA) の BCBP (Bar Coded Boarding Pass) 規格に基づき、搭乗券のバーコードには旅客名、便名、座席番号、搭乗日などが格納されています。印刷された搭乗券では PDF417 が既定のシンボルで、モバイル搭乗券には Aztec、DataMatrix、QR コードの 3 種が規定されており、IATA はこの 3 種に優劣を付けていません。 2021 年の実装ガイド (version 7) では、この 3 種を印刷された搭乗券にも認める拡張が行われました。どの記号を使うかは航空会社によって異なるため、画面に表示される模様が QR コードに見えないこともあります。モバイル搭乗券の普及により、紙の搭乗券を印刷する必要がなくなり、チェックインから搭乗までスマートフォン 1 台で完結できるようになりました。