PWA
読み: ピーダブリューエー
PWA (Progressive Web App) は、Web サイトでありながらネイティブアプリのような体験を提供する技術です。ホーム画面への追加、オフライン動作、プッシュ通知、全画面表示など、従来はネイティブアプリでしか実現できなかった機能を、ブラウザの標準技術 (Service Worker、Web App Manifest) だけで実装します。
QR コードと PWA の組み合わせは、「アプリのインストール障壁」という長年の課題を解決します。従来、QR コードからアプリに誘導する場合、App Store や Google Play を経由するインストール手順が必要でした。多くのユーザーはこの手順で離脱します。PWA なら QR コードをスキャンしてブラウザで開くだけで、アプリと同等の体験が即座に始まります。
飲食店のモバイルオーダーは PWA と QR コードの好例です。テーブルの QR コードをスキャンすると、ブラウザ上で注文画面が開き、メニュー閲覧から決済まで完結します。Service Worker によるキャッシュで画像の読み込みが高速化され、オフラインでもメニューを閲覧できます。ユーザーが気に入れば「ホーム画面に追加」でアプリアイコンとして保存でき、次回以降はアプリのように起動できます。
PWA の制約として、iOS では一部の Web API (プッシュ通知は iOS 16.4 以降で対応) やバックグラウンド処理に制限があります。また、App Store に掲載されないため、ストア経由の発見性がありません。QR コードは PWA のこの弱点を補完します。物理的な接点 (店舗、ポスター、名刺) に QR コードを配置することで、ストアに頼らない直接的なユーザー獲得チャネルを確保できます。