データ冗長性
読み: でーたじょうちょうせい
データ冗長性は、元のデータに加えて復元用の余分なデータを付加し、一部が失われても全体を復元できるようにする仕組みです。RAID のミラーリング、通信のパリティビット、QR コードのエラー訂正コードワードなど、データの信頼性を確保するあらゆる場面で使われています。
QR コードのエラー訂正は、リード・ソロモン符号によるデータ冗長性で実現されています。エラー訂正レベル L では約 7%、M では約 15%、Q では約 25%、H では約 30% の冗長データが付加されます。レベル H の場合、QR コード全体のデータ量のうち約 30% が冗長データであり、元のデータは約 70% です。
冗長性にはトレードオフがあります。冗長データが多いほど破損耐性は高まりますが、同じ情報量を格納するのに必要な QR コードのサイズ (バージョン) が大きくなります。100 文字の URL をレベル L で格納するとバージョン 5 で済みますが、レベル H ではバージョン 7 が必要です。用途に応じた適切なレベル選択が、サイズと耐久性のバランスを決めます。
デザイン QR コードでロゴを中央に配置する場合、ロゴが覆うモジュールは「破損した」のと同じ扱いになります。レベル H の 30% 冗長性があれば、QR コード面積の約 30% をロゴで覆っても理論上は読み取り可能です。ただし実際には安全マージンを取り、20% 程度に抑えるのが推奨されます。