ビーコン
読み: びーこん
ビーコンは、Bluetooth Low Energy (BLE) の電波を定期的に発信する小型デバイスです。コイン電池で数年間動作し、半径数十メートルの範囲にいるスマートフォンに対して位置情報のシグナルを送ります。GPS が届かない屋内空間での位置特定に使われ、商業施設のフロアガイド、美術館の展示解説、空港のゲート案内などに導入されています。
ビーコンと QR コードは競合するように見えますが、実際には補完関係にあります。ビーコンは「近づくだけ」で自動的に情報を受信できる利点がありますが、専用アプリのインストールが前提です。QR コードはアプリ不要でカメラだけで読み取れますが、ユーザーが能動的にスキャンする必要があります。
両者を組み合わせた設計が効果的です。たとえば商業施設では、入口の QR コードをスキャンして施設アプリを起動し、以降はビーコンが自動的にフロア情報やクーポンをプッシュ通知する、という流れです。QR コードが「最初の接点」、ビーコンが「継続的な接点」を担います。
コスト面では、ビーコンは 1 台あたり数千円のハードウェア費用と電池交換の運用コストがかかります。QR コードはステッカーを貼るだけで済みます。小規模な店舗や期間限定のイベントでは QR コードだけで十分なケースが多く、大規模施設で継続的な位置連動サービスを提供する場合にビーコンの導入が検討されます。