デジタル遺品
読み: でじたるいひん
デジタル遺品とは、故人が残したスマートフォンのデータ、SNS アカウント、クラウドに保存された写真や文書、暗号資産、サブスクリプション契約など、デジタル形式の遺産の総称です。遺族がパスワードを知らずにアクセスできない、存在自体に気づかないといった問題が社会的な課題となっています。
QR コードは、デジタル遺品の管理と故人の記憶の継承に新しい可能性を開いています。墓石に QR コードを埋め込み、スキャンすると故人の写真、経歴、家族へのメッセージを閲覧できる「QR コード墓石」は、欧米を中心に普及が進んでいます。物理的な墓石のスペースには限りがありますが、QR コードのリンク先には無制限の情報を格納できます。
終活 (生前整理) の文脈では、デジタル資産の一覧と各サービスのログイン情報を記載した「デジタル遺言」を作成し、その保管場所を QR コードで家族に共有する方法も提案されています。QR コードは、物理世界とデジタル世界をつなぐ架け橋として、人の記憶を次世代に伝える役割も担い始めています。