コントラスト
読み: コントラスト
コントラスト (contrast) は、隣接する要素間の明暗や色の差の度合いを指します。QR コードにおいて、黒モジュール (データ) と白背景 (余白) のコントラストは、スキャン精度を左右する最も重要な要素の一つです。カメラのデコーダーはモジュールの明暗差を閾値で判定するため、コントラストが不十分だとモジュールの境界を正しく認識できません。
WCAG (Web Content Accessibility Guidelines) ではテキストと背景のコントラスト比を 4.5:1 以上と定めていますが、QR コードではさらに高いコントラストが求められます。ISO/IEC 18004 規格では明確な数値基準は示されていませんが、実務上はコントラスト比 7:1 以上が推奨されます。黒 (#000000) と白 (#FFFFFF) の組み合わせはコントラスト比 21:1 で最も確実です。
デザイン性を重視してカラー QR コードを作成する場合、コントラストの確保が課題になります。暗い色のモジュールに明るい背景が基本ですが、よくある失敗は薄い色のモジュール (パステルカラーなど) を使うことです。また、背景に写真やグラデーションを敷くと、部分的にコントラストが不足してスキャンに失敗します。カラー QR コードを作成する際は、必ず複数のスマートフォンで実際にスキャンテストを行い、読み取り可能であることを確認してください。